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第39回北方圏国際シンポジウム「オホーツク海と流氷」のご案内

  
  世界の海の10%を覆う流氷は、地球の熱的バランスの大きな要素として大気・海洋大循環の駆動力を生み出しています。オホーツク海は、世界で最も低緯度の凍る海であり、流氷の南限です。毎冬、オホーツク海の60~70%は流氷野となり、私たちの生活にも功罪両面の働きをしています。最近の地球温暖化の影響により北極海の海氷面積は急激に減少し、環境問題としては由々しき事態です。一方で太平洋と欧州を結ぶ「北極海航路」が重要になりましたが、その国際情勢は微妙な状況にあります。
  このように流氷は地球環境のみならず、水産業、農業、工業などの生産活動にも深く関わっています。紋別シンポジウムでは、最新の海氷研究から地球温暖化、環境問題、海洋生物、北極海航路、極地、オホーツク地域の諸問題まで様々な話題を取り上げています。さらに、市民公開講座、子どもシンポジウム等、一般市民が参加できるセッションも開催します。
 多くの皆様のご参加を募り、実り多い交流を深めることを期待します。皆様のご来場をお待ちしております

期 間: 2025年2月16日(日)~19日(水)

      • 2月16日(日):開会式,特別講演、記念レセプション
      • 2月17日(月)〜19日(水):学術分科会,ワークショップ,市民公開講座,子どもシンポジウム他 

主  催  紋別市
共  催 北海道大学北極域研究センター         
主  管 北方圏国際シンポジウム実行委員会
後  援 国立極地研究所, (国研)海洋研究開発機構, 北海道大学低温科学研究所,
      北見工業大学, 東海大学札幌キャンパス, 東京農業大学オホーツクキャンパス, 東京海洋大学
      北海道大学大学院水産科学研究院, 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
       東京大学大気海洋研究所, (国研)水産研究・教育機構水産資源研究所
      (国研)宇宙航空研究開発機構, 北極環境研究コンソーシアム
      (一財)リモート・センシング技術センター, (公社)日本雪氷学会,(一社)日本海洋学会
      (公社)日本気象学会, (公社)日本水産学会北海道支部, 国土交通省, 文部科学省, 水産庁
      北海道, 北見市, 網走市, オホーツク町村会, (公社)北海道国際交流・協力総合センター
      (公財)北海道環境財団,国際交流基金,(公財)オホーツク生活文化振興財団
      (公財)札幌国際プラザ, 北海道新聞社,(株)北海民友新聞社
   

.  「開催概要」へ                

  

特別講演 2月16日(日)開会式(14:30〜)終了後


  荻田 泰永 北極冒険家 
  1977 年9 月1 日生まれ 神奈川県・愛川町出身、在住  

 カナダ北極圏やグリーンランド、北極海を中心に主に単独徒歩による冒険行を実施。2000 年より2019 年までの20 年間に16 回の北極行を経験し、極地冒険における移動距離は10,000km 以上に及ぶ。世界有数の北極冒険キャリアを持ち、国内外のメディアからも注目される日本唯一の「北極冒険家」。
2016 年、カナダ最北の村グリスフィヨルド~グリーンランド最北のシオラパルクをつなぐ1000km の単独徒歩行(世界初踏破)
2018年1月5 日(現地時間)、南極点無補給単独徒歩到達に成功(日本人初)
2018年2月 2017「植村直己冒険賞」受賞
2020年3月 著書「考える脚」が第9 回「梅棹忠夫・山と探検文学賞」受賞
2021年5月 神奈川県大和市に「冒険研究所書店」オープン
2023年5月 著作「PIHOTEK 北極を風と歩く」が第28 回「日本絵本賞大賞」受賞

 TBS「クレイジージャーニー」NHK「ニュースウォッチ9」NHK「ファイト!糸くずのような命の唄」などで特集番組多数。ラジオ、雑誌、新聞など各メディアでも多く紹介される。日本国内では夏休みに小学生たちと160km を踏破する「100milesAdventure」を2012 年より主宰。北極で学んだ経験を旅を通して子供達に伝えている。
 海洋研究開発機構、国立極地研究所、大学等の研究者とも交流を持ち、共同研究も実施。北極にまつわる多方面で活動。

著書:「北極男」講談社(2013 年11 月)
    「考える脚」KADOKAWA(2019 年3 月)
    「PIHOTEK 北極を風と歩く」講談社(2022 年8 月)
    「書店と冒険」生活綴方出版部(2022 年11 月)
    「北極男 増補版」山と渓谷社(2023 年12 月)